イタリア料理

フィレンツェ発・街から5km|ペポーゾを食べにいくワイナリー

「ペポーゾ」って聞いたことありますか?
イタリア料理が好きな方は出会ったことのある料理名かもしれません。
フィレンツェ近郊の郷土料理で、庶民的な、牛の煮込み料理です。伝統的に、オイルを使わないで煮込むというところに特徴があります。

かつての正式なレシピの材料:
・牛肉(すねやほお肉など、一般的に筋があり筋肉質な硬い部位)
・赤ワイン(当然、地元なので、キャンティ赤ワイン)
・黒胡椒(粒状)
・ニンニク(皮付き)
・塩

つまり、オイルやトマト、玉ねぎを炒めるなどはしないで調理する肉料理なのです。正式名称は、ペポーゾ・デル・インプルネータ (Peposo dell’Impruneta) と呼ばれます。

フィレンツェから南方面へ車で30分も進むと、インプルネータと呼ばれる人口1万4千人程度の小さな市があります。その周辺地域は昔から、テラコッタやレンガ、屋根の瓦などを生産する焼き物の町でした。鉄分を多く含むこの地域の粘土からは優良製品が生産され、フィレンツェ御用達の品として、それこそ大聖堂の大天蓋も、その瓦を利用して完成させていきました。そこらじゅうに焼き窯があり、職人たちがせっせとフィレンツェの屋根になる瓦を作っていました。15世紀、当時この大屋根の建設の指揮を取っていた建築家、ブルネレスキも、この職人たちと仕事をしていたのでしょう。

時は正にルネサンス時代、貴人のお庭には、レモンの鉢植えや、テラコッタ製の彫刻が置かれたりしたもので、そのために製品が注文され、もしくは、オリーブオイルを貯蓄しておくのに、これまたこのテラコッタ製の大きな壺が当時はよく利用されました。

そんな大忙しの地域では、毎日仕事が終わると、焼き窯の火を落とす際に、コッチョと呼ばれる職人たちが作ったテラコッタ製の鍋に、肉や赤ワインを仕込んで、釜の中に一晩置いておいたのです。その熾火で出来る肉料理がペポーゾなのです。仕事に精を出す職人たちに食べさせるまかない料理的なものとして、日々用意されていました。

高温短時間で調理するのとは違う料理の仕方でできる、伝統料理。フィレンツェを訪れたら食べてみたい料理の一つです。赤ワインでしっかり煮込まれたからか、色が濃いのが特徴のこの肉料理は柔らかく仕上がっており、ジューシーで、数あるトスカーナ風肉料理の一つです。

インプルネータというこの地域のママたちは、皆それぞれ独自の「ペポーゾ」のレシピを持っています。今は流石に皆が焼き釜では作れないので、普通に鍋で調理していますが、それぞれこだわりのレシピがあるそうです。ともかく皆さん、5時間くらいは煮込むのよ!と言います。人により、トマトも入れる人、伝統に則ってトマトなしのレシピを貫く人、他少しずつ工夫があるみたいです。

そんな地域のママがペポーゾを作ってくれる、ワイナリーがあります。フィレンツェからたったの5kmという近距離にあるのに、周辺はオリーブ畑や葡萄畑が広がる見事なトスカーナらしいロケーションです。

料理をしてくれるママの弟さんがワイン生産者さんで、現地人らしい、素朴で気さくな方です。
家族で経営しているワイナリーには、アグリツーリズモもあるため、宿泊施設もあります。(プール付き!)

建物が昔ながらの作りなので、ちょっとした作りが、地元の知り合いの家に遊びに来た感を感じさせてくれる、そんな施設です。小さなワイナリーには、伝統的な樽が並ぶ地下貯蔵室があり、ワインの第一次発酵に使う鋼鉄タンクが並び、お料理を楽しみながら過ごせる心地よいキッチンスペースがあります。

トスカーナ風前菜 サラミの盛り合わせ

ここでは、まずワイナリーを見学。彼ら自慢のワインの作り方を学びます。
その後、試飲をしながら、ペポーゾをいただくランチを召し上がっていただけます。(場合により夕食も可能)
前菜の盛り合わせは、当然、トスカーナ風で、いろいろなソースや具材がのるカナッペ風のものと、ジューシーなサラミの盛り合わせでスタートです。ママが季節ごとに、いろいろなカナッペを作ってくれます。その後、ペポーゾと付け合わせ野菜。最後に、農場が作るデザートワイン、ヴィンサントを頂きます。

気さくなママがお相手をしてくれる、このワイナリー。フィレンツェの街で3時間と少しくらいお時間があれば、お連れできますよ♪

町から5km、やや一方通行のところが多いフィレンツェの町を抜けるのに、8kmくらい走る場合も多いですが、町から一番近いワイナリーの一つです。ここまでのアクセスはタクシーがベストです。

最近のタクシー代はここ数年であっという間に、それなりにかかるようになってしまい、おそらく片道35ユーロくらいかと思います。(最近おいでになったお客様のご利用額の平均額)安く済ませる裏技は、フィレンツェの街の南西の端っこにある、ローマ門の辺りからタクシーを拾うこと。他、節約につながるベストな地域は、サント・スピリト教会周辺、でなければ、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会前広場にあるタクシー乗り場からがお勧めです。サンタ・マリア・ノヴェッラ教会周辺なら便利で、宿がある方々も多いでしょう。また、この場合、現地まで7,3km程度の走行距離となるので、悪くないかと思います。

お帰りは農場から一番近い、ローマ門周辺で降りるようにすると、かなり節約につながります。そこから徒歩で10分程度で、ピッティ宮殿を訪ねていけます。ヴェッキオ橋までなら徒歩20分。ローマ門からタクシーを拾うには、残念ながら、ちょうどこの地域はタクシー乗り場がないため、ご自身でバールやお店などから呼んでもらうなどの必要が出てくるので、ややハードルが高いです。

帰りは大抵の方がお土産のワインボトルをお持ちなので、お泊まりのホテルまでまっすぐお帰りをお勧めしていますが、節約には役に立つと思います。今年はこの方法で、ローマ門周辺に宿があった方が、そこからタクシーを呼び、片道15ユーロでおいでになりました。

夏場などは時にディナータイムにもツアー開催可能。是非遊びに来てくださいね。

このワイナリープランの詳細を見る→【1】フィレンツェから5kmのワイナリー


 

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