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イタリアの学校・夏休みは約100日間!

そうなんです…およそ3ヶ月と1週間の休みがあるので95日以上あります。イタリアの学校は、小学校から高校まで、夏休み入りが6月10日前後から、9月15日前後に新学期が始まります。

子供たちはこの長い夏休みを思いっきり楽しむのがイタリアン・スタイル、他の欧州周辺国よりも夏休みが長いです。学校の先生も、「このくらい必要よ」と言います。そういえば、先生方も、7、8月は基本的に休みモードに入ります。ただし、高校は7月半ばあたりまで、そして8月20に以降、追試や落第者の授業などがいろいろあるようですので、小・中学の先生よりは、リラックスできる期間が短いです。

親御さんたちはどうするの?

これが一番気になるところです。職種によりますが、欧州では一番働き盛りの青年男子でも、2、3週間は夏の間に休みを取れます。そのため、子供の世話をするために、皆さんいろいろ工夫をするわけで、例えば、お父さんが2週間まず子供と海のキャンプ場へ。その後お母さんが合流、1週間は家族みんなで過ごします。その後、お父さんは仕事に戻るため、町の家へ1人帰り、お母さんが2週間くらい子供と共に海に残る。という具合に5週間ほどの期間をやりくりします。(それでもまだ半分以上の夏休み期間を乗り越えないといけません。)加えて、大抵の場合、3世代、親戚従兄弟と一緒に過ごすことも多いので、元気なおばあちゃまがいる場合は、または、頼りになる叔母さんがいるケースも、夏の家に皆で滞在し、大人が変わりばんこに子供の面倒を見つつ、夏休みの半分以上をなんとか家族親族でやりくりするのです。おじいちゃんおばあちゃん、親戚に任せられる家は、ひと月くらい子供を実家に送ります。
親族で3世代で面倒を見れるのも、海に大きな家があったり、近所に家があったりするからなのですが、

イタリアの家庭の多くが、セカンドハウスとして夏の間過ごす家を持っています。

または、1月以上から数ヶ月の間、夏や山に家を借り、家族を避暑させるという生活スタイルが割と一般的です。子供が小さく3人もいたりする友人は、毎年夏の家を3ヶ月間みっちり借りています。いつも同じ浜辺に行くと、いつも同じ友人ファミリーに会え、子供たちも夏は「お決まりの海の友達」と過ごすというのが毎年恒例のスタイルになっており、これはこれで子供たちを気持ちよく過ごさせるにも、皆に無理がないよう合理的に夏を乗り越えるために最も楽な方法になってきます。

考え方として、親が行きたいバカンス先に子供を引きずって行くというよりも、子供の友達がいるところへバカンスしに行く。というあたりに割とウエイトを置いているイタリアファミリー。この考え方を子供の年齢とニーズに合わせてウエイトを変えていきます。もしくは、夏は親親戚の元に行くのが当たり前だろう、好き嫌い無関係にともかく実家の田舎で過ごすが当たり前。そこにはおじいちゃんも叔母も従兄弟の皆もいるのだからそんないいことはない。

この夏の過ごし方生活スタイルは、イタリア人によっては本当に譲れないものがあり、夏はとりあえずは、あの家へ、あの浜辺へ、いつもの従兄弟や、あの友人ファミリーたちと過ごす。これができない夏はあり得ない、というとても根深いものがあるのです。学校が終わったばかりの頃や、9月に入る頃は新学期準備もあり、皆町の家へ帰ってき、サマースクールに行かせたりベビーシッターをお願いしたりしながらやりくりします。

バカンスでどこかへ行くのは?

もちろん行きます。なにぶん、夏休みは3ヶ月以上ありますから、両方こなすのです。次回は、イタリア人が行きたがるバカンス先についてお話ししますね。

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