
イタリア社会の頭の痛い部分に、子供が夏休みを100日ほど取るという部分があるかもしれません。小、中、高校生の夏休みはおよそ6月9日あたりから9月15日前後まで。今日はそんな期間にイタリアのファミリーたちがどんな風に過ごすのかをレポートしてみます。家族旅行などプランが組まれた時期以外のタイミングでは、どう夏休みを過ごすのか?にフォーカスしてみたいと思います。
先ず前置きに、親御さんのうち片親が日本人、または他国の出身だと、これを利用して、祖国の実家に子供を連れて帰るという選択肢があります。自国に子供を数ヶ月滞在させることは、しっかり母国語や祖国の文化を身につけさせるというメリットがあるので、皆大いにそれを活用します。また、ママたち自身にとっても、実家で上げ膳据え膳の生活の中、ホッとしながら心身を休めることができるという貴重な時間なになります。(もちろん、それは、受け入れ先の実家の親戚家族が健在で、おじいちゃんおばあちゃんたちが両手を広げて孫の到着を待っている場合に限りますが。)
今日は、このような恵まれた状況は脇に置いて、現地イタリア人のご家庭の場合について、または、親が外国人でも、夏休み中この国では、子供らを連れてこのとてつもなく長い期間をどうするのかについて語ってみたいと思います。
イタリアの場合、実家に海の家や山の家があるというご家庭が多いと思います。統計的には26%のイタリア国民が2軒目の家を所有するそうです。(注1) 実際、周囲を見回しても、海に家を持つ家庭が多いのを感じます。
そういうご家庭は、子供達は幼い頃から長い夏休みの大半をそういう場所で過ごしています。その際に祖父母を初め、親戚の従兄弟なども一緒に過ごさせたりします。そうすることで、似たような年齢の子供達が一緒に遊べるような状況作りをします。従兄弟と年齢差がある場合は、夏の家の近所に年近い遊び友達をつくります。または子供の親友を海の家に招待します。ママたちはさりげなく、しかし完璧な日程管理の元、これに尽力します。
「毎年夏に会える友」がいるという状況、これが成就すると、親御さんとしては、その後何年もの間、たいそう助かるケースになります。夏中遊ぶ相手には苦労しない子供達、あとは入れ替わり立ち替わり祖父母、親戚の大人たちが順に面倒を見れば、ママたちはだいぶ楽をできるのです。
このようなシチュエーションを作り出せるのが最も理想的と考えられています。子供が小さい頃から、気にかけて努力して理想的な状況の創生に尽力します。しかし、皆が皆、海に家があるとか、歳の近いいとこや気の合う近所の子供がいるなどの状況に恵まれるわけではありません。そのため、様々に工夫をする必要がでてきます。
年始が明けると早速、1月から3月までの間に、多くのご家庭では、長い夏休みの大まかな予定を決めてしまうという傾向があります。例えば、「私が休みを取れる7月はまるまる山に一軒家を借りよう」とか、「3ヶ月間海に家を借りて3世代そこで一緒に過ごせるようにしておこう。」みたいに大枠を決めてしまうご家庭が多いように感じられます。
私の知り合いのとある女性は、老齢の母親が多少のサポートが必要になってきている、娘はまだ中学生、自分はリモートワーキングが可能という状況でしたので、3ヶ月間海に家を借り、更に、母親のために介護の人を雇い、一緒に住んでもらいながら、それでやりくりしていました。
または、1週間から1カ月以上海のキャンプ場にバンガローを借りる、海山に家を借りるというのはとても一般的です。イタリアの場合、大抵の大人は男女年齢を問わず約2週間、または3週間の夏休暇を取れます。そのため、
第1・2週→ママが休み子供の面倒を見る、
第3週→家族皆でバカンス、
第4・5週→パパが子供の面倒を見る…
という形でファミリーでなんとかやりくりします。これで100日のうちの3分の1くらいはなんとかなるというのが一般的でしょうか。
残りの期間はどうするのか? この続きを数日後にアップしますね…

イタリア・夏休みに子供たちと山小屋で食べた料理。猪の煮込みやポレンタのフリットは子供たちの好物。
(注1) イタリアのサイトから。RE/MAX European Housing Trend Report 2024の統計による内容が記載。https://www.monitorimmobiliare.it/monitorimmobiliare/notizia/residenziale-il-26-dei-proprietari-italiani-possiede-anche-una-seconda-casa-_2025-02-10124136/
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