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【お役立ち記事】イタリアへの旅はいつがいい?冬

イタリアに行くなら、どの時期がいいの?
現地ガイドとしてこの質問は沢山いただきます。そこで、今回は、季節ごとの注意点を含め、時期ごとにどのような特徴があるか、旅のタイミングを決めるのに役立ちそうなお話をさせていただきますね。

1月から3月

1月のハッピーニューイヤーの前後に欧州を旅する方も多いです。早速ですが、日本のような三が日はなく、イタリアのお正月はあっけなく終わります。1日はたいてい寝正月。大したことはしません。閉まっている店多しです。そして2日からは何にもなかったかのように通常運転。ただ、学校の冬休みが6日の「エピファニアの祝日」(このお祭りは改めてお話ししますね。)までありますので、6日まで、またはそのすぐ後の土日までがバカンスモードと言えます。つまり、今年のケースで言うと7、8日が土日でしたから、8日までは一般旅行者や家族旅行などがまだまだ多く観光スポットを訪ねていた時期です。

街がひっそりと空いてくるのはその直後から。1月半ば後半は街中や美術館、観光スポットがガラガラになります。土日は多少人が動きますが、この時期の平日は美術館巡りに最適です。唯一気をつけたいのは、1月6日以降にありがちな以下のようなケース。ビジネスの場合、春からクリスマスまでずっと稼働しっぱなしの業界で働く人たちは、会社により1月に休みを取る社員が多いので担当者が不在とか、バカンスの場合、ホテルなど施設が改修に入るとか、いつも忙しいジェラート屋さんが1月2週目からまるまるひと月冬季休業を取るなど、そんなことに出会いやすいです。行きたい場所がある際は確認してから旅立ちましょう。例えば、海辺で稼働するホテルやレストランなどは、それこそ、3月か4月までお休みだったりするケースは多いです。

2月は特に大事な祝日はありませんが、14日のバレンタインデーはレストランやホテルなど稼ぎ時の施設もあるかもしれません。ロマンチックな街(ロミオとジュリエットのヴェローナなどでしょうか?)やカップルに人気のおしゃれな施設、スパや温泉地域などはカップルが集まりやすく、施設が混むかもしれませんよ。ちなみにバレンタインデー前日の13日に特に混むのは、花屋です。

1月から2月に混む場所。それは北イタリアのスキー場です。冬だから当然なのですが、これにはプラスアルファ理由があり、イタリアの学校のリズムが関係してきます。こちらは2学期制で、9月からスタートする第一学期が終了し、第2学期がスタートし始め中間テストなどがまだない時期、学生も親御さんも普段よりリラックスできる頃に、子供たちを1週間学校を休ませ家族でスキーに行く習慣があります。どのご家庭もというわけではないですが、こちらではホワイト・ウィークなんて呼び(settimana bianca →セッティマーナ・ビアンカ)、なぜか堂々と学校を休める点が面白いです。

2月はヴェネツィアはカーニバルのお祭りがあるので、この期間は彼の地は混雑します。どうか予約等お気をつけくださいね。トスカーナ州では海辺の町でやはりカーニバルがありますが、この地域はまず旅する方がたまたま通りかかるということも泊まりに行くということもまずないので問題ないでしょう。ヴィアレッジョ(Viareggio)という海岸地域の小さな町です。

3月は何があるでしょうか?毎年確認したいのは、イースター祭があるかどうか。今年2023年はこのお祭りは4月にあるので一安心ですが、この大事な祝日の影響は考慮に入れて色々計画しないといけません。さて、これは脇において、3月というと8日の「女性デー」です。お休みにはなりませんが、この日の夜は女性軍が連れ立って夕食にパーティーに出かけますので、混むレストランも出てくるでしょう。そして、「パパの日」が19日に。お父さんのためにケーキを買ったり作ったり何かプレゼントをします。この2つのお祝いでみなさんの旅が左右されることは特にないとは思いますが、街歩きをしているとお祝いの様子をきっと感じることができますよ。8日の日は女性群にはミモザの花を、19日の日はパパさんたちに何かプレゼントやケーキなど買ってあげてくださいね。

おそらく、3月で一番気をつけなければならないのは、サマータイムの日がいつなのか、これは大事です。

2023年は3月26日にサマータイム

北アメリカや欧州では一般的な習慣です。この日は必ず日曜日に設定されます。サタデーナイトを経て、午前2時になったら1時間時計の針を前に進めます。春は1時間睡眠時間を損した気分になるのです。(秋にまた時計の針も1時間前に戻す日がきます)このため、26日の朝から何か約束がある場合、現地では時間が変わるんだなということを頭に入れておかないといけません。今はスマートフォンが自動的に時間変更してくれるので、表示される時間は正確ですが、人が手動で操作しないといけない普通の時計、つまり部屋に置いてある目覚まし時計、手巻き仕かけの壁にかかっている時計などは当てにならないかもなので気をつけましょう。この日の移動などは気をつけてくださいね。4月以降についてはまた投稿します。

雨が降り続いた日の1月のヴェッキオ橋の風景。翌日はカラッと晴れて穏やかでしたが。あっという間に変わる風景なんです。

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